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北方四島 択捉島訪問

6月1日~4日,北方四島交流訪問事業の訪問団の一員として,択捉島を訪問するという貴重な機会をいただきました。
2018年第1回の訪問団は,元島民の皆さんをはじめ,政府関係者,報道関係者,通訳の方など65名で構成されました。

「えとぴりか」に乗船して,いざ出航です!

上陸1日目。日本人墓地,国民学校跡地(現在は図書館として使われていました),サケ孵化場,温泉施設など,島内の様々な場所を訪問しました。そして現地に住んでいるロシア人の皆さんとの交流会では,子供たちが折り紙を作ってくれたり,歌とダンスのステージを披露してくれました。

翌日にはホームビジットといって一般家庭を訪問するという企画があり,ご夫婦と2人の男の子がいるロシア人家庭を訪問しました!通訳の方が居てくれる時間は限られていたので,あとは日本語も英語も通じない,私のロシア語もほんの片言ですので,お互いちょっと沈黙してしまう場面も少しありましたが,子供たちは知らないおじさん達の登場にハイテンションで和ませてくれました!美味しいデザートもいただき,とても楽しい時間を過ごすことができました。またいつかこの素敵な家族に会いたいです。

そしてギドロストロイ社の水産加工場とヤースヌイ空港を見学しました。
ギドロストロイ社とはサハリンに本社を置き,択捉島では加工をはじめ建設・金融・観光など様々な事業を展開していて,その経済活動は択捉島経済の8割以上を占めているといわれています。巨大な加工施設は日本でも見たことが無いぐらいの規模で,私設の道路を建設するなど独自のインフラ整備も発展しています。

豪華な庭園には噴水や花壇が設置してあり,自社の施設の見事なジオラマが再現されていました。
そして,「クリルはロシアの領土」と書かれた大きな看板がありました。

この交流訪問事業は「交流」が目的ですので,日露関係とか領土問題とか,そういった深い部分はもちろん多くは議論はしておりませんが,まずはこうして一般市民同士が交流を持って,敵対関係にはないということをお互い認識することもとても大切だと思いました。北方四島は日本の領土であることは間違いですが,こうして現在,島民として生活をしている人たちがたくさんいること,独自の経済活動が発展しつつあることを,この目で見ることができました。

今回の訪問は,北方四島についてたくさんの方々に関心を持ってもらいたい,知ってもらいたいということを目的としていて,積極的にSNS等で発信してほしいということで,択捉島での様子はリンクのようにYouTubeにアップしています。ぜひ見てみてください。

これからも,ロシアと日本,そしてロシアと北海道を結ぶ人材となれるように,法律に関わることだけに留まらず,文化的・経済的な発展にも寄与できるようなロシア・プロフェッショナルと呼ばれるような弁護士を目指したいと思っています!

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