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令和8年熊本地震 現地レポート

『コトニ弁護士カフェ』2026年8月28日放送分

令和8年7月28日、熊本県で最大震度7という大きな地震が発生しました。

今回は熊本への帰省も兼ねて、地震後の熊本の様子をレポートします。

震度7、再び熊本を襲った地震


地震が起きたのは、令和8年7月28日16時27分頃でした。

2016年の熊本地震からちょうど10年という節目の年に、再びこれほどの規模の地震が起きたことに、物理的な衝撃はもちろん、熊本県民としては精神的なショックも大きなものでした。

震度7が観測されたのは熊本県宇城市と八代郡です。

また、嘉島町のイオンモール熊本で発生した爆発事故も大変痛ましい出来事でした。本来であれば避難所として機能するはずの商業施設であのような事故が起きてしまったことに、衝撃を隠せません。

熊本県災害対策本部の発表によると、9月 1日時点で被害に遭われた方は403名、そのうちお亡くなりになった方は38名にのぼります。

8月中旬の時点では、70箇所以上の避難所で3000名を超える方々が避難生活を送っていましたが、9月には避難所開設数が38か所、避難者数は2,023名まで減少しており、着実に生活再建が進んでいる様子がうかがえます。

大きな爪痕が残る嘉島町と宇城市

実家がある熊本市内は、前回10年前の地震と違い震源が県南部にあったこともあり、目立った被害は見られませんでした。

熊本城の石垣が一部崩れ落ちたという報道もありましたが、熊本城自体は問題なく、屋根瓦が落ちた家なども、私が見た限りでは見当たりませんでした。


嘉島町のイオンモールにも足を運びました。
堤防沿いの道路から爆発現場が見えて、想像以上の爆発の規模に驚愕しました。


爆発があった建物付近の状況を見ると、その近くにいた方が助かることは非常に難しかったのではないかと感じました。
お亡くなりになった方には心よりお悔やみを申し上げます。


震源地に近い宇城市の北側にも足を運びました。
震源に近いだけあって、多くの家で屋根瓦が崩落し、ブルーシートで応急処置がされていました。


石垣や土手の崩落、壁の剥落なども多数見られました。


ホームセンターなどは棚から商品が崩れ落ちたためか、そのほとんどが休業中でした。

また、八代市ではニジマスの養殖池が壊れて水が抜け、養殖魚が全滅する被害もあったようです。

10年前の教訓が、今回の被害を最小限に食い止めた


今回と10年前の地震で大きく異なるのは、揺れの回数です。
10年前は数日以内に震度7の地震が2回続けて発生し、1度目よりも2度目の揺れで大きな被害が出ました。

私の実家も、2回目の地震で壁が崩れてしまったことを覚えています。

また、10年前は熊本では大きな地震が起きないと言われており、災害保険の想定でも熊本は地震の発生が最も少ない「1等地」に区分されていました。

そのためほとんどの家で耐震の備えがなく、タンスや食器棚も固定されていなかったことから、家具のほとんどが倒れてしまったと聞いています。

今回は、私の実家も含め、地震への備えがしっかりとなされていたことから、タンスや食器棚が倒れた家は少なかったといえるでしょう。

猛暑の中の復旧作業と、変わらぬ備えの大切さ

2016年の熊本地震は4月に発生しましたが、今回は真夏の時期であることから、避難生活における熱中症のリスクも深刻です。

地震直後には、車中泊をしていた方が熱中症で亡くなるケースもありました。

避難所では停電でエアコンが使えない状況が続いたり、断水のために何日も入浴できなかったりと、厳しい暑さの中での復旧作業や避難生活は非常に過酷なものだと思います。

実際、今回の地震で最も大きな被害のひとつが断水でした。
国土交通省によると4県14自治体において最大約108,100戸が断水していましたが、8月28日にすべての水道本管の応急復旧が完了したようです。

1日最大78班約270人体制で全国の水道事業者や工事業者が派遣され、応急復旧を支えてくださったとのことです。


その他、震源地付近を通る九州自動車道はすでに福岡から鹿児島まで全線が開通するなど、復旧は着実に進んでいます。

熊本空港も通常通り運用されており、私自身も先々週は飛行機で熊本空港から戻ってきました。

一方で、JR九州によると現在運行を取り止めている九州新幹線の熊本〜新水俣間は9月18日の始発列車から運行再開予定とのことです。

ただし、新八代駅付近では速度を落として運行するため、鹿児島中央方面の到着・発車時刻には多少の遅れが生じる見込みです。

また、並行して運行を取り止めている鹿児島本線の宇土〜八代間についても、10月中旬頃の運行再開を目指して復旧作業が進められています。

運行状況は随時変更となる可能性がありますので、最新情報はJR九州のホームページ等をご確認ください。

ボランティアの受け入れも始まっており、熊本の酷暑の中、多くのボランティアの方々が復旧作業にあたってくださっています。
熊本出身の一人として、ボランティアの皆様には心から感謝しております。

私自身も東日本大震災、前回の熊本地震、能登半島地震でボランティア活動に参加してきましたが、今回はサーモンの養殖施設の復旧支援に伺いました。

伺ったのは八代市鏡町の平山養魚場さんです。


熊本のような気温の高い土地でも地下水を活用することで、冷水を好むニジマス(トラウトサーモン)の養殖を実現している先駆的な存在で、「桃太郎サーモン」というブランド名で販売されています。

ところが今回の地震で停電により水槽に酸素が送れなくなるなどし、約20万匹もの魚が死んでしまうという大きな被害を受けられたそうです。

とても美味しいサーモンを生産されている養殖場ですので、一日も早い再興を願っております。

有限会社ひらやま:HIRAYAMA|熊本から未来を創る。


今回の地震は10年前と同規模のものでしたが、10年前の教訓と備えがあったからこそ、被害を最小限に食い止められたのではないかと感じています。

「また地震が来るかもしれない」という備えを怠らないことの大切さを、あらためて実感した帰省となりました。

被災地の皆様のご健康とご無事、そして一日も早い復旧を心よりお祈りしております。

参考
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/1/274517.html
https://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_260728.html

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