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【水産コラム】水産庁出身弁護士が伝える、日本の水産業と自然への想い


こんにちは、弁護士の長友隆典です。
水産業に携わる弁護士として、そして水産業経営アドバイザーとして、北海道を拠点に全国各地で活動しています。
この記事では、私のこれまでのキャリアの経緯と、環境や水産業界への想いを、あらためて伝えたいと思います。

魚に夢中だった少年時代


私は熊本県八代市で生まれました。
子どもの頃は、父の仕事の都合で引っ越しが多く、小学校を6校、中学校を2校も転校しています。
小学校6年生の頃、現在の上天草市である大矢野町に引っ越し、島に住むことになりました。毎日海に出かけては、カサゴやアジ、マダイなどを釣ったり、浜でアサリやクルマエビを採ったりして、豊かな自然環境に感動をしたことを覚えています。

中学生の頃の夢は漁師になることでしたが、両親から「漁師になるとしても、大学で魚の研究をしてからでも遅くないのでは」と言われたこともあり、「まずは魚の研究をしよう」と決心。九州大学に進学し、水産学科で魚の勉強に没頭しました。

川辺川ダムでの経験が転機に

その頃、当時建設が予定されていた川辺川ダム建設予定地の支流で、ヤマメなどの生態調査に入る機会がありました。
そこで、ダムの建設によってこの美しい自然環境が破壊されていくのを身をもって感じ、やるせない気持ちでいっぱいになったのが、ひとつの転機になりました。

「美しい自然を未来に残したい」
子どもの頃から抱いていた自然への憧れが、さらに強くなった瞬間でした。

それから九州大学の大学院に進み、ヤマメの生態や水生昆虫や周辺の動植物について調査・研究を深めました。
ヤマメのような渓流の限界域に生息する魚は、少しの環境の変化により絶滅する恐れがあることを調査・研究を通じて実感しました。

水産庁で10年、国内外の水産事業と海洋問題に携わる


大学院卒業後は、いくつかの職を経て、農林水産省の水産庁に10年間勤務しました。
入省からしばらくは養殖や魚病の担当となり、全国の養殖業者を訪問し、現地の声を直接聞いて、持続的な養殖業実現のために尽力しました。
その後、捕鯨担当として、世界的な海洋問題・環境問題に関わる一方で、捕鯨船で監督官を務めたり、全国の小型捕鯨業者を訪問したりして、関係者の皆さんの声をたくさん聴きました。

自然環境を守ると同時に、私たち人間は自然の恵みを受けて生きていかなければなりません。
豊かな海や川、湖を残しながら、どのように水産業を発展させていけるか?
自然と人間との共生を目指すこと。それが私のライフワークになりました。

水産庁から弁護士へ転身

水産庁で過ごした10年間は、漁業や捕鯨に関する国際的な問題や、資源管理などにも関与することで、日本が直面しているあらゆる水産関連の最新情報や課題解決に関わることができました。
しかし、公務員という仕事は大きなシステムの一員として働く仕事なので、個人的な活動を広げるには限界があります。

「水産業の未来のために、もっと可能性を広げたい」

もっと現場に足を運んだり、漁師さんたちの声を直接聞いたりして、大好きな魚や自然を次世代に残すために直接行動したい。

そんな想いが強くなり、これまでのキャリアを活かしながら、自分の裁量で仕事ができる弁護士という職業に挑戦することにしました。

20代の若者たちに混ざって、30代後半で法科大学院に進学し、40代で司法試験に合格。
2014年に、札幌市に長友国際法律事務所を開設しました。

現在は、弁護士としての仕事をしながら、水産業や地域振興に関する仕事も継続しています。2020年には日本政策金融公庫「水産業経営アドバイザー」の資格を取得し、さらに活動を広げているところです。

日本の水産業の未来を明るく

職業や立場が変わっても、変わらない想いがあります。
日本の水産業の未来を明るくしたい。そして、美しい海、川、魚たちを未来に残したい。
自然環境と共生しながら、資源を活かした産業をしっかりと守っていくことが必要です。

水産業法務の第一人者を目指し、これからも尽力していきたいです。

 

定期的に水産業ブランディングセミナーも開催しておりますので、ご興味のある方はぜひお申し込みください。

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